アルジャーノンに花束を
こんにちは。ともちです。
私のベスト3に入る本の2冊目は、ダニエルキイスが書いた「アルジャーノンに花束を」です。
映画化やドラマ化もされているので、ストーリーをご存知の方も多いでしょう。
主人公のチャーリーが、人と違うがために差別されたり、からかわれたりすることに心を痛めました。
手術の結果、チャーリーが高度な知能を手に入れて、今度は差別する側に回ります。そちら側にたったときに始めて彼は、自分がバカにされていたりからかわれていたことに気づくのです。そこでも心が痛みます。知らない方が幸せなこともあるのかもしれないとも思いました。
この物語は、人が生まれてから大人に成長し、どんどん出来ることや知っていることが増えていく過程、そして老人になるにつれて再び出来ないことやわからないことが増えていく過程を凝縮したようなストーリーだと私は思いました。
チャーリーが物語の中で経験することはフィクションですが、その中で比喩されることは実は私たちが人生で経験することなのです。
人は生まれてから目覚ましい成長を遂げます。老いたり、病気になったりしますし、そして必ず最後を向かえます。
また、チャーリーのようにハンディキャップを抱えた人々も、もっと心の痛まない方法で受け入れられるような現実があるといいなと思います。